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動脈硬化閉塞症

閉塞性動脈硬化症とは

閉塞性動脈硬化症は、動脈の内壁に脂肪やコレステロールが蓄積し、プラークを形成することで動脈が狭くなり、血液の流れが悪くなる病気です。主に手足の動脈、特に足の動脈に多く見られ、進行すると血液が行き届かなくなり、指先の組織が死んでいく(壊死)こともあります。重症化すると手足を切断する大手術が必要になることもあります。

原因

閉塞性動脈硬化症はその名の通り動脈硬化が原因です。動脈硬化は以下の原因によって進行します。

  1. 高血圧: 高血圧は動脈の壁に対する圧力を増加させ、動脈が傷つきやすくなります。
  2. 脂質異常症: 血中の悪玉コレステロール(LDL)が高いと、動脈壁にコレステロールが蓄積しやすくなります。
  3. 喫煙: 喫煙は様々なメカニズムで血管の壁を傷つけ、動脈硬化を進行させます。
  4. 糖尿病: 糖尿病では血液中の濃度が高くなり、動脈壁にダメージを与え動脈硬化を進行させます。
  5. 肥満: 肥満は高血圧や高コレステロール血症、糖尿病を引き起こしやすく、結果として動脈硬化を進行させます。

症状

以下のような症状が出現します。

間欠性跛行(かんけつせいはこう)

足の動脈が狭い場合に出る症状で、歩行中にふくらはぎや大腿部、臀部に痛みが生じ、休むと改善します。運動により筋肉の酸素必要量が増加し、狭くなった動脈では十分な血流が供給されないために起こります。病気が進行するとじっとしていても痛みがでるようになります。

皮膚の変化

指先が冷たくなったり、皮膚の色が青白くなったりします。更に血流が悪くなると、指先にジュクジュクとした傷ができたり、壊死してしまうこともあります。

検査

診断には以下の検査が行われます。

  1. 問診と身体診察: 症状や持病、生活習慣について詳細に聞き取り、手足の脈拍や皮膚の色、温度を確認します。
  2. 足関節上腕血圧比(ABI): 上腕と足首の血圧を比較する検査で、通常は1.0以上が正常です。0.9未満で動脈硬化閉塞症の疑いが強まります。健康な人は、足首の血圧は腕の血圧よりやや高くなりますが、足の動脈が狭くなっていると、その部分の血流が悪くなり血圧が低くなります。
  3. 超音波検査: 超音波を用いて動脈の狭さを確認します。ドプラ法を行うと、動脈の血流を評価することができます。
  4. CT血管造影: 造影剤を用いたCT検査で、動脈の狭窄や閉塞の程度を調べます。
  5. 血管造影(カテーテル検査): 足の付け根などからカテーテルという細い管を挿入し、血管に直接造影剤を注入してX線撮影を行い、動脈の狭窄や閉塞の程度を詳細に評価します。体に負担のかかる検査ですが、より詳細に血管の様子を調べることができます。

治療

治療には、生活習慣の改善、薬物療法、手術療法の3つがあります。

生活習慣の改善

手足の血管だけが動脈硬化を起こしていることは稀であり、実際には全身の血管、特に命に関わる心臓や脳の血管も動脈硬化を起こしています。心筋梗塞や脳梗塞を防ぐためにも生活習慣の改善は重要です。前述のとおり、喫煙は動脈硬化を進行させるため禁煙は絶対です。脂質異常症も動脈硬化を進行させるため、低脂肪、低コレステロールのバランスの取れた食事を心がけます。同時に体重管理を行うため、摂取カロリーも調整していきます。間欠性跛行の症状がある場合は、医師の指導のもとでの運動療法も有効です。

薬物療法

まずは動脈硬化の原因となる病気(糖尿病、脂質異常症、高血圧など)の治療をしていきます。加えて、足の冷感や間欠性跛行の症状改善のために抗血小板薬を使用します。抗血小板薬は心筋梗塞や脳梗塞の予防にも有用です。

手術療法

生活習慣改善や薬物療法を行っても、病気が進行するときはカテーテルを用いて経皮的血管形成術を行うことがあります。血管の狭くなった部位を小さな風船で拡張したり、ステントという網目状の筒を挿入し、血流を改善させます。その他に外科的な手術として、狭窄部位を迂回する新たな血流経路を作るバイパス手術や、動脈壁の内側を切除し血流を改善する内膜摘除術などがあります。

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