膀胱が細菌によって感染したものを膀胱炎と言います。通常はおしっこと共に細菌は外へと排出されますが、女性では尿道が短く、細菌が膀胱に到達しやすいため、比較的なりやすい病気です。
主な原因としては、尿道口から細菌が侵入し、膀胱の内側を覆う粘膜に感染することで起こります。細菌が侵入しやすくなったり、尿意を我慢することで膀胱から外へと排出されずにいると、膀胱内で増殖しやすくなり、感染する可能性は高くなります。また、風邪や熱などで免疫力が落ちている時にもかかりやすくなります。
膀胱炎にかかると、排尿時に痛みが生じるようになったり、短い間隔で頻繁に尿意を感じてトイレに行く回数が増えたりします。また細菌によって膀胱が傷つけられ、尿が白濁したり血尿が見られることもあります。
軽度の症状の場合は自然に治ることもありますが、通常は菌に対して抗生剤の投与を行います。薬の処方とは別で、水分をたくさん摂ることで尿の排出を促し、菌を体外に出すことも大切です。通常では、3〜4日程度で症状はおさまってきます。