胃腸炎とはウイルスや細菌によって、胃腸に炎症が起きる疾患で、主に嘔吐や下痢、腹痛といった症状が起こります。ウイルスや細菌の感染以外にも、ストレスや刺激の強い食べ物の取り過ぎによって発症することもあります。
腹痛や嘔吐で発症し、その後下痢や発熱することもあります。嘔吐にはパターンがあり、半日の間に何度も繰り返すことが多いのですが、1日に2回くらいの嘔吐が何日間か続くという方もいます。
ウイルス性胃腸炎の原因はノロウイルス、アデノウイルスなどが挙げられます。感染経路は、人から人への感染・食品や水からの感染があります。
感染している人の嘔吐物の処理時や弁を触った手で触れたものを介して感染するパターンもあります。また、嘔吐物の乾燥後にそこからウイルスを吸い込んでしまう場合もあります。
食品からの感染経路で特に多いのが貝類です。加熱が不十分なまま食べてしまうことで、ウイルス感染します。また、夏場は食中毒が起きやすくなるため、十分注意してください。
ウイルス性胃腸炎にかかっている時は、ウイルスの作用によって、胃腸の働きが悪くなるため、食べたものの消化吸収能力が下がります。これによって、普段通りの食事をすると、口にした食べ物や飲み物が消化吸収能力を上回ってしまうため、嘔吐してしまいます。
胃薬や整腸剤などを処方します。なるべくこまめに水分補給を行い、脱水症状にならないようにしましょう。また、食べ物は消化に良いものを中心とした食事をしてください。